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農関係あれこれ
色彩選別機・石抜き機の導入 新米の出荷について
今年度より導入した色彩選別機(写真上)及び石抜き機(写真下)です。
それぞれの機械の下の写真は機械によってはじかれた色のついた米・籾・草の種、小石等です。
スーパーに売っているほどのものではありませんが、個人農家直売のものにしては
まずまずの品質のものに仕上がっていると思います。(道の駅や個人で直売しているものでは
こういう機械を通していないものも多いです)とはいっても100%異物を除去できる
わけではありませんので無農薬ゆえに多少の混入はご容赦ください。
農業用の機械は工業用の機械と違って、様々な状態の生産物ができてくるのでそれに
対応するため手動にての微妙な調整が必要なのですが私自身がこういう機械の取扱いにも
慣れてきたためだんだんとよい仕上がり具合になるかとは思います。
苗を食べられてしまいました
上の写真のように田植え後、2~3週の苗を切られて食べられてしまいました。
今回、悪さをしたのは外来種でヌートリアというネズミの仲間で、
習性はビーバーのように水辺に巣をつくり野菜や稲の苗などなんでも食べ荒らします。
被害にあった田んぼは昨年もやられた場所なので、ヌートリアが入ってこれないようにトタンで
柵をつくったのですが、まさかと思うような急斜面から進入しまたまたやられてしまいました。
さらに厳重な柵をつくると同時に、下の写真のようなワナを何箇所かしかけて来年以降も
被害にあわないように対応をしました。ちなみに今回のエサは好物といわれる人参。
キャラメルコーンなどもよいエサになるといわれています。
山の中で自然も豊か、水もきれいで標高もあるのでおいしい米がとれるいう良い点はありますが、
田んぼの規模が小さく草刈が多く、作業効率が悪い、どの田んぼも獣害の心配があるなど
苦労の多い中山間地での米作りです。
田植え・除草に奮闘中 予約状況のお知らせ
6月に入ってはじまった田植えも8割方は終了しました。
残りの田んぼも代掻きは済み、数日後に田植えをして田植え月間が終わりとなります。
機械を使って植えているのですが、田んぼの深浅・苗の状態・機械的なロス等もあり、
上の写真のように手作業での植え直しをしなくてはならなくなります。
主に奥さんに担当してもらっているのですが、1日中腰をかがめた姿勢の作業でとても重労働です。
できるだけ手直しをしなくて済むよう、田んぼの状態・苗作り・機械の調整を上達しなくてはです。
また下の写真はエンジン付きの田車を使っての除草作業ですが、最初に田植えをした田んぼはもう
2回目の作業になります。1反(約300坪、1000㎡)あたり2時間ほどの時間がかかり、
7月中までに各田んぼ田植え後1週間から10日ごとに2~3回の作業が必要となります。
これが大変手間と時間がかかるため、あえて一気に田植えをせず時期を分散させて作業を計画
しています。代掻き・田植え・植え直し・除草の繰り返しで日々、奮闘の小田島農園です。
※現在の予約の状況ですが、生産予定量の6割程度でまだ余裕はありますが、天日干しの希望が多く
(収穫時期の天候等によりどの程度天日干しでできるかわからないので)、天日干しについては
一旦、予約を終了とさせていただきます。収穫時の状況によってはまたお分けできることになれば、
またお知らせいたします。宜しくお願いいたします。
もうすぐ田植え 今年度産米の販売予定について
今年は暖かかったこともあり、苗の成長も順調で6月1日から田植えをスタートさせる予定です。
日照りと暑さでいくらか枯れてしまったものや鳥にいたずらされて不揃いになってしまったものもあり、
一昨日、40箱ほど籾を追加でまいたものがあるのでそれ以外の200枚ほどが、上の写真になります。
40箱ほどは新品種のヒカリ新世紀(コシヒカリの兄弟で性質・味等ほ、ほぼ同じで背丈が低いので
コシヒカリのように倒錯しない)で自家用がメインですが、希望の方には少しお分けできると思います。
残りの200箱分は自家採取のヒトメボレとなります。
また半分弱の田んぼでは、有機JASの申請をしていて有機米(転換期間中)も販売する予定です。
また1/4ほどの田んぼでは実験的に無肥料やれんげ栽培で米作りを行っています。
ご希望のかたは声をかけてください。
今のところまずまず順調な農作業ですが、今年は冬場の雪が少なくここ2~30年で
1番水が少ないそうなのでちょっと心配しています。また今年はじめて作付けする田んぼは、
少し奥にあるところが多くイノシシ等の獣害も多そうなのでしっかりと対策をしなくてはです。
また今年度産米より色彩選別機、石抜き機、小米・割れ米選別機等の導入・使用を決定しました。
昨年度は、ほぼ無選別の不揃いな状態でしたが、今年度は見た目もはよりよい状態、品質のものを
お届けできると思います。なお上記選別機等の導入により、コストが上がってしまい10kgあたり
100円の値上げ予定となってしまいました。
尚、9月までに年間予約を頂いた方は、現状の価格で販売させていただきます。
現在、生産予定量の半分弱程度の予約をいただいてる状況です。
予約の件、栽培方法その他わからないことがあればフォームやお電話にてお気軽にご相談ください。
なお昼間は不在のことが多いため、お電話は18:00以降(自宅のため22:00位まで)であれば
つながりやすいと思います。宜しくお願い致します。
今年の米作りはじまりました
3月下旬からいで掃除(この地域では水路のことをいでと言います)がはじまりました。
田んぼがあちこちにある為、いで掃除もこの2週間の週末は毎日参加することとなってしまいました。
そして本日、種籾の塩水選・温湯消毒を行いました。
塩水選では用意した籾の1/3程度は選別されニワトリさんたちのエサとなる予定です。
温湯消毒は60度のお湯に10分間つけるのですが、家のお風呂は旧式でサーモのリミッターが
付いてないおかげで楽に60度まであがってくれます。以前埼玉に住んでた家は新築だったので
安全装置が働いて50度ちょっとまでしかあがらず、60度にするためになべで沸騰させたお湯を足す
など苦労して60度をキープしていました。古くて狭い家ですがいいところもあります。
満月にあわせて種まきをする予定のため、昨年より10日程早いスタートとなりました。
これからは忙しくてバタバタの日々が続くと思いますが、頑張って良いものをつくっていく所存です。
宜しくお願いいたします。
石見寒試し(伝統的な年間気象予測法)
昨日、隣町で有機農業の大先輩主催で寒試しの勉強会に参加しました。
寒試しとは寒の入りから立春までの約1ヶ月の気圧・気温・風速を1時間ごとに測定し
その700回ほどのデータを年間に置き換え、その年の農作業の参考に利用してきた
昔ながらの知恵です。1ヶ月間に太陽が1回自転をするので、その軌道や変化から
予測をしているようです。ちなみに今年は5月の中旬以降長雨があり、9月の上旬は
雨台風・10月上旬には風台風、夏場及び11~12月は晴れの日が多いと予測されています。
また月と太陽の引力の関係をよく見ること(新月には種をまくべきでないこと)、
自然の花木や虫の動きをよく観察して寒試しとあわせることによってより精度の高い
気象予測ができるようです。農業って奥が深いな、昔の人の知恵ってすごいなとあらためて
実感した1日でした。
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